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おもいで~優しい時間に抱かれて~

宮崎・青島の夏

  • 2015/5/15 Fri 16:14:05

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小倉駅を発った夜行急行「日南」は、延岡に近づくころ夜明けを迎え、朝日に光る海岸線を快走し定刻に宮崎駅に着きました。ここは南国。早朝、真夏の宮崎。台風一過の空は青く澄み、嵐の名残の白雲が厚く幾重にも浮かんでいます。

駅前は仕事に向かう人たちがまばらに行き交います。その道端に一軒のお土産屋さん。空腹の私を誘うように美味しそうな匂いが立ち込め、大きな幟には「宮崎名物・しいたけ弁当」の立派な文字。もちろん、いただきました(^-^)v

青島海岸へは、汽車で日南線を下るほうが早いですが、この日は少し贅沢をして、太平洋を眺めながら磯や断崖の絶景をゆっくりと巡る路線バスに乗りました。国道220号を南下すること1時間半。小さな可愛い駅舎を擁した青島の町に到着しました。

青島駅から海岸へ続く道にはフェニックスの並木が整然と設えてありますが、前日の台風のためか猛暑のせいか、みな萎れてます。とても残念でした。でも、時間が早いので観光客や海水浴を楽しむ人は私以外にひとりも居ません。この広い海辺を独り占めです(^0^)

宮崎の海は、夏を謳歌してまばゆく輝いてました。紺碧の太平洋が、金色の波をしたがえて遠く近く優雅に踊っています。鬼の洗濯板も、朝の太陽をうけて黒々と光っていました。遠くかすむ岬は緑が深く茂り、その彼方へ純白の雲が流れていきます。

夏真っ盛り。静かな浜辺にひとり、時を忘れて眺めていました。潮騒が楽しそうにうたってる‥‥ここは南国、憧れの宮崎。


“宮崎・青島の夏” への6件のフィードバック

  1. 夏子さん より:

    商店街を抜けてすぐ右手に植物園があります。わたしの好きな場所の一つです。ガラス張りの温室の中には、熱帯性の植物、それも実のなる植物がたくさん植えられています。わたしのすきな植物は巨大な蕨のような木質シダ類と呼ばれる木です。この植物を見るとわたしははるか古生代の森に入り込んだ気持ちになります。しんとしてむっとする熱気と湿度。巨大トンボが今にも現れそうな不思議な空間です。

    • 奈保子 より:

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      夏子さん、ありがとうございますm(_ _)m
      植物園!もしかしたら、この写真の場所でしょうか。
      古い写真なので今とは違うと思いますが、お土産屋さんの並びを過ぎて参道にさしかかると、右手にうっそうと茂るヤシの森がありました。この森の中が植物園だったのですね(^0^)
      巨大な昆虫は怖いけど(小さな蛾でもキャーキャー騒ぎます)、古生代の森は見てみたいです。シダの葉って動物的な造形だと思います。じっと見ていると胸騒ぎのような不思議な感覚になります。
      植物園も若い時代に見ておきたかったです(^^;)

      • 夏子さん より:

        そうです。もうちょっと商店街の方向にもどって、すぐ左側ですが、何の飾り気もない入り口なので見落とす人も多いみたいです。(^o^)でも、そこがまたいいんですよ。ひっそりとした中はけっこう広々としています。ガラス張りの大温室があります。ストリートビューでご覧になると分かりやすいです。ただ真冬の時期に撮影したらしく人影はほとんどありません。これも、いいかな?ふっる~い歌謡曲ですが、日野てる子の「夏の日の思い出」がこころに浮かびますね。

        • 奈保子 より:

          夏子さん、ありがとうございます(^0^)
          ストリートビューを見ました。大きな入り口に立派な門、看板にはちゃんと「青島亜熱帯植物園」「鑑賞大温室」の文字が!どうして見落としたんだろう。寝ぼけてたのかな(^^;)
          門の両側に赤い実をつけた大木も見えます。グァバの実でしょうか。南国を感じます(^-^) でも、道行く人の服装はダウンコートみたい。真冬ですね!
          「夏の日の思い出」は冬の海をうたった曲なんですね!メロディーも歌声も哀愁を帯びて、こころに沁みます。

  2. 夏子さん より:

    ヤシの実の思い出
    もう、かなり以前ですけど、高鍋の石ころだらけの海岸にヤシの実が転がっているのを見つけました。遠き島より~♬というメロディーが頭をよぎりました。

    初めてみる自然の中のヤシの実は茶色く毛羽立った重いかたまりでしたが。その頃のわたしは、たぶん死んでるんだろうと思って投げ捨ててしまいました。

    ヤシの実には幸いでしたね。あれからずいぶん時も流れましたから、運が良ければ今頃は小ぶりですが立派なヤシの木になっているでしょう。

    この前NHKでヤシの実は育てられると聞いて思い出しました。大きな鉢を用意して土に半分くらい埋めて上手に管理すれば、根が生え芽が出てどんどんおおきくなるらしいです。やがては天井にも届くくらいになりますよ、と言っていました。

    でも、家の中でたとえ立派な実をつけても、遠い島にいるお母さんの木の思いがむだになってしまいます。きびしくても高鍋の海辺で育つわが子を見たいでしょう。

    • 奈保子 より:

      遠い南の島を旅立って長い時をかけて宮崎の海辺にたどり着いたんですね。磯や浜に打ち上げられたヤシの実を、私はまだ見たことがありません。島崎藤村の詩のようなその光景にめぐり会いたいです。
      土に半分埋まったヤシの実は、たまに見かけます。「ヤシの殻をこんなところに捨てちゃダメでしょ。まったくもう‥」って思ってましたが、あれはちゃんと植えてあったんですね。失礼しました(^^;)
      高鍋町の海岸に若い椰子の木がひとつ元気に育っていたら、それは夏子さんが見つけたヤシの実の成長した姿かもしれませんね。いつか会いたい。
      ヤシの実が愛おしくて、ココナッツミルクが食べられなくなっちゃう(^o^)

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